不正出金を取り返す

被相続人(亡くなった方)の預貯金について、他の相続人が不正に引出したお金を取り返す方法はあります。

法律用語でいえば、

   不当利得返還請求 (民法703条)

         または

   不法行為に基づく損害賠償請求権 (民法709条)

という法律構成で、相手方に請求します。

ただ、この法律構成は少し分かりにくいので、相談に来られた方に説明するときも、とりわけ丁寧に説明するようにしています。
(以下の説明は、不正出金をした人が相続人である場合です。)

ひとつ目のポイントは、「亡くなる前の不正出金と、亡くなった後の不正出金とを分ける」ということです。

どういうことかといいますと、
亡くなる前の不正出金については、「被相続人(亡くなった方)の不正出金をした人に対する不当利得返還請求権(又は不法行為に基づく損害賠償請求権) を相続人(請求する人)が相続した」 という法律構成で請求することになります。

これに対して、
亡くなった後の不正出金については、「相続人(請求する人)が相続するべき利益を不正出金をした人(相手方)が正当な理由なく取得しているので、自分の法定相続分に相当する利益を返しなさい」 という法律構成で請求することになります。

相手が相続人の場合は、結局のところ、不正に出金した金額のうち、自分の法定相続分は返せ!ということになるのですが、いざ裁判で請求するとなると、上記のようなややこしい理屈になります。

説明が長くなりましたが、相続に関する不正出金(いわゆる預金の使い込み)は、法的に取り返すことができるということです。

とはいえ、裁判になれば、当然ながら証拠を集めて立証しなければなりません。

では、どんな場合にこちらの請求が認められるのでしょうか?


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